FTE受託研究
FTE(Full Time Equivalent)は、研究テーマの規模に合わせて「期間」を設定し、期間内での「研究員」「占有計算機資源」をお客様専属として確保し保証させて頂くサービスです。
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FTE(Full-Time Equivalent)契約の特徴
FTE契約による研究開発は、あらかじめ期間を定めて実施するため、委託費用の計画的な管理が可能です。
また、難易度の高い研究テーマに対しても、期間を区切って効率的にアプローチいただけます。
さらに、研究員および計算機資源を専属で割り当てることで、通常の受託研究(案件単位でのスポット契約)と比較し、短期間でより多くの成果を得ることが可能となっており、多くのお客様より高い評価を頂いております。
ご利用料金は、1 FTE単位につき、1ヶ月あたり1,600,000円(税抜)となります。
専属研究員と計算資源の確保
御社の計算部門としてご利用下さい。
- 計算機:128vCPUs + 1GPU、メモリ総量: 128GB(vCPUは弊社保有計算機インスタンスのコア数に相当します。GPUアーキテクチャはAda Lovelanceが利用可能です。)
- 計算ソフトウェア:Gaussian(量子化学計算ソルバ)、PC GAMESS Firefly(量子化学計算ソルバ)、MOPAC(半経験的分子軌道計算ソルバ)、Amber(MDシミュレーション計算ソルバ)、GROMACS(MDシミュレーション計算ソルバ)、LAMMPS(MDシミュレーション計算ソルバ)、Quantum ESPRESSO(第一原理MDシミュレーション計算ソルバ)、PowerMC V.3(モンテカルロシミュレーション計算ソルバ)、Confab(コンフォメーション探索ソフトウェア)、ChemProp(物性推算ソフトウェア)等が利用可能です。
個別課題のサイクルを効率的に実施
お客様のご要望に応じて柔軟にカスタマイズ可能です。
- 御社の研究開発を最適にサポートするような計算課題の抽出と提案、御社との情報共有、御社の研究者と連携した形での案件の実施や密なディスカッションを実施いたします。
- FTE契約では、お客様と弊社の研究員との間での継続的なコミュニケーションを重視しています。定期的なミーティングや進捗報告を通じて、プロジェクトの進行状況を共有し、必要に応じて計画の見直しや改善策を講じることができます。これにより、研究の効率化と成果の最大化を図ることができます。
FTE契約における業務の流れ
01 ご依頼内容の確認
秘密保持契約(NDA)の締結後、研究開発の目的および開発目標について詳細を確認させていただきます。その上で、必要な研究リソースについてご相談させていただき、必要に応じてご意見・ご提案を申し上げます。
02 研究計画の策定
確認させていただいた目的・目標の達成に向けて、最適な手法を検討のうえ、研究計画としてご提案いたします。併せて、マイルストーンの設定および進捗管理方針についてもご提示いたします。
03 研究の実施
研究開発の開始日までに、弊社にて専属の研究員および計算機資源を確保し、開始日より速やかに業務を開始いたします。研究開発は弊社にて実施し、必要に応じてお客様における研究成果との照合・確認を行います。また、お客様との密接な連携のもと、定期的なディスカッションを通じて情報共有を図り、研究開発の方向性の見直しや内容の深化を行うことで、プロジェクトを円滑かつ遅延なく遂行いたします。
04 成果のご報告
マイルストーンごとに中間報告書を提出し、研究期間終了時には最終報告書をご提出いたします。また、研究開発が継続される場合には、継続報告書として今後の計画・方針をご報告いたします。

FTE研究開発事例
反応プロセス最適化
- エーテル系改質剤の副生成物低減プロセス開発
- ヒドリド還元反応による立体選択性の制御
- 気相中クロロ化反応の反応条件最適化
分子設計・触媒設計
- 有機光材料の新規物質設計(人工知能)
- アクリル系樹脂合成の新規触媒開発(理論計算)
材料機能性予測
- 新規分散力接着剤の機能性予測
- 光学系フィルムのメカノケミカル特性予測
未知現象の解析に対する理論的検討
- 量子化学、分子論による化学現象の理論的解明
